サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
久保建英の助言「5大リーグでやれるでしょ」W杯日本代表DFは中東&破格オファーを断った「損得よりも美学を」代理人もホレた“瀬古歩夢の男気”
text by

龍後昌弥Masaya Ryugo
photograph byJFA/AFLO
posted2026/09/06 11:01
W杯日本代表として戦った瀬古歩夢。25年夏のルアーブル移籍の際、久保建英からの助言もあったという
最後には、アメリカのオーナーサイドからも「どうしたら残ってくれるのか」と改めて聞かれましたが、丁重に断りました。すでに書いたように、違約金がかからないのでフリーの選手は年俸が高くなる傾向があります。
フリーで逃したくないグラスホッパーが最後まで粘ったように、瀬古選手も例外ではありませんでした。
久保建英選手の助言と決断
2025年6月、5大リーグではないヨーロッパのあるクラブから破格のオファーが届きました。上位リーグの強豪です。かなりの好条件ですから、瀬古選手も真剣に検討していました。
ADVERTISEMENT
ただ、どんなに年俸が良くても、森保一監督が求める5大リーグではありません。瀬古選手は日本代表の仲間に意見を聞いてみたいと考え、久保建英選手に連絡したそうです。
久保選手はこうアドバイスしたと言います。
「日本代表で一緒にやっていて、歩夢のレベルの高さを感じる。そのオファーをくれたクラブより、5大リーグでやれるでしょ」
瀬古選手は僕にこう言いました。
「やっぱり5大リーグにこだわりたい。5大リーグのどこかに放り込んでくれさえすれば絶対にやれるから」
瀬古選手は破格のオファーを断る決断を下しました。
代理人視点に立つと、瀬古選手が「スポーツ360」のネットワーク力を信じてくれたということでもあります。
オンラインミーティングで監督に口説かれ
僕は事務所のメンバーと共に、5大リーグのクラブ状況を再度調べ上げ、センターバックを探しているチームにコンタクトをかけました。
数日も経たないうちに、フランス担当のメンバーが「フランス1部のルアーブルがフリーで獲得できるセンターバックを探している、そこに瀬古選手をリストアップしている」という情報を入手します。すぐに選手とオンラインミーティングを設定すると、ルアーブルのディディエ・ディガール監督もミーティングにきました。
監督は「技術の高さ、フィードの能力、複数のポジションをできることも評価している。主軸になってやってほしい」と瀬古選手を口説きました。

