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「大の酒好き」「豪快で革命的」甲子園の名門・池田高校と蔦文也監督に、“日本国民が熱狂”した深いワケ「田舎の公立校が甲子園3度優勝」奇跡はなぜ起きた?

posted2026/07/31 11:05

 
「大の酒好き」「豪快で革命的」甲子園の名門・池田高校と蔦文也監督に、“日本国民が熱狂”した深いワケ「田舎の公立校が甲子園3度優勝」奇跡はなぜ起きた?<Number Web> photograph by AFLO

徳島県立池田高校を率い、甲子園で3度の優勝を果たした蔦文也監督

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甲子園3度優勝の名門・池田高校と蔦文也監督を題材に、“高校野球界最大の謎”を追ったミステリーノンフィクション『監督、神になる 池田高校 記憶の衝突』(著:田中仰)の発売即重版が決定!

続々と話題を集める本書から、池田高校と蔦文也監督が愛された理由を描いた部分の短縮版を特別にお届けします。※本記事の本文:編集部作成

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「こんな田舎にある公立校が甲子園で3度も優勝するという奇跡が、本当に起きたのか」――そんな問いを胸に、記者は徳島・阿波池田へと向かった。

 特急列車の窓から「阿波池田」という駅名を見た瞬間、頭に浮かんだのは金属バットの甲高い打球音と「やまびこ打線」という言葉だった。四方を山に囲まれた小さな駅。高い建物は見当たらず、遠方の山だけが望める風景。そこに池田高校は実在した。

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 池田高校は徳島の県立高校である。甲子園で優勝3度、準優勝2度、ベスト4入り3度の成績を残している。チームを率いたのは社会科教師の蔦文也監督だ。その顔貌と戦術から「攻めダルマ」と呼ばれ、打撃に特化したチームを作りあげた。守備と小技が重視されていた80年代初頭の高校球界で、豪快に打ち勝つ池田の野球は革命的であった。他校に先駆けて取り入れた筋力トレーニング、飛距離の出やすい金属バットへの移行も、池田躍進の追い風となった。

愛された「大酒飲みの傑物監督」

 蔦は大の酒好きでも知られた。甲子園中継のインタビューでは冗談を交えながら阿波弁で応えた。シルバーヘアをなびかせた武骨な風貌でカメラが向けば名言を放ち、丸刈り球児に人生訓を説いた。その語り口は日本人にそれぞれの故郷を想起させ、都会の強豪を次々に倒す地方公立校の監督というドラマは、野球に興味のない層にまで浸透した。まるで漫画に出てきそうな「大酒飲みの傑物監督」。その意味で蔦は、日本で最も愛された高校野球監督といえた。

 だが1992年に蔦が監督を退任して以降、池田は低迷する。その年を最後に夏の甲子園から姿を消し、蔦は2001年に他界している。

 熱狂の正体と、その後に訪れた静寂――。その深層を探るべく、記者は蔦の孫で映画監督でもある蔦哲一朗のもとへと足を運んだ。〈つづく〉

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 つづきは以下のリンクからお読みいただけます。

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