熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
乱闘も辞さず、賛否両論の“アルゼンチン流”「一部は愚かだが」「うらやましいよ」パラグアイ、ネイマールは…65歳ブラジル人記者が知る“南米のナゾ”
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/07/26 11:02
2大会連続W杯決勝進出のアルゼンチン。宿敵ブラジルのベテラン記者が語るホンネ評価とは
「そうだね。今回のレアンドロ・パレデスらの暴力行為は、試合後に起きた。でも、彼らは『もう勝てない』と思った時には試合中でも同じようなことをやる。つまり、スペイン戦で彼らは試合が終わるまでよく我慢した、と言うべきなんだよ(笑)」
――アルゼンチンはW杯を3度制覇し、アルフレッド・ディ・ステファノ、ディエゴ・マラドーナ、リオネル・メッシらスーパースターたちを生んできた国であるだけに、非常に残念な気がします。
「その通り。でも、彼らがカチンバをやめることはないよ」
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――これだけ世界中から非難されても、アルゼンチン選手は今後も同じようなことをすると思うのですか?
「間違いない(笑)。僕は65歳で、もう60年くらいこういう光景を見てきた。彼らが多少批判されたくらいで悔い改めるなんて、絶対にない。だって、それが彼らが考えるフットボールなのだからね」
では今大会のパラグアイ、ネイマールは?
――同じ南米で言えばパラグアイも、フランス戦でかなり暴力的なプレーをしました。
「これも、我々にとってはかなり見慣れた光景だ。ただ、1998年大会ではフランスを相手に大健闘したが(ラウンド16で対戦し、延長の末にフランスが1−0で勝利)、このときは監督がブラジル人だったこともあってか、暴力的なプレーはしなかった。でも、今大会の監督はアルゼンチン人だったね」
――セレソンも、ノルウェー戦ではネイマールがPKを蹴る際にGKと醜い言い争いをしたり、相手選手を突き飛ばしたりした。
「でも、先に挑発を始めたのはノルウェーのGKだった。セレソンで、ラフプレーをしたのはネイマールだけだったと思う。彼は人間的に未熟な男。〈永遠の少年〉で、決して成熟しない」
――W杯で、暴力的なプレーや振る舞いをすることを阻止するには?
「審判が毅然とした態度で厳しく対処するしかない。現に、アルゼンチンはスペイン戦で後半アディショナルタイムに退場者を出し(エンソ・フェルナンデス)、そのことが大きく響いて敗れた」
――ブラジルとアルゼンチンは隣国ですが、文化もフットボールのスタイルも大きく異なります。
「ただ、我々ブラジル人もアルゼンチンのフットボールの強さは十分に認めている。今回のW杯でも、天才メッシを中心に良く組織され、団結したチームだった。ラウンド32以降は劇的な勝利を積み重ね、国中を熱狂させていた。うらましかったよ」
一部は愚かだが、素晴らしいチームなのは確か
――決勝のスペイン戦では、コンディション面でハンデを負っていた。

