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試合直前にあった“伏線”「この表情を見てみなよ」3階級制覇・寺地拳四朗のトレーナーが明かす完勝ウラ側…34歳でも「もっと成長できる」と感じた理由 

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渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

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photograph byHiroaki Finito Yamaguchi

posted2026/07/24 17:55

試合直前にあった“伏線”「この表情を見てみなよ」3階級制覇・寺地拳四朗のトレーナーが明かす完勝ウラ側…34歳でも「もっと成長できる」と感じた理由<Number Web> photograph by Hiroaki Finito Yamaguchi

3階級制覇を成し遂げた寺地拳四朗(34歳)。2度のダウンを奪う完勝劇のウラには、緻密な戦略と試合直前の“意外な伏線”があった

試合直前、気持ちを昂らせた“ユーリ戦の映像”

 最終スコアは117-109、116-110、115-111。採点以上に「完勝」のイメージを我々に与えた試合だった。

 寺地は昨年7月、有利と見られたリカルド・サンドバル(米)戦で5回にダウンを奪いながら、後半にペースを明け渡して逆転の判定負けで王座を明け渡した。加藤トレーナーは王座から陥落した試合も踏まえ、今回の勝因の一つに「気持ちの持っていき方」を挙げた。

「今回、試合前に煽りVTRが流れて、ユーリ戦の最終ラウンド前のインターバルの映像を拳四朗と一緒に見ることができたんです。表情が自信にあふれているというか『行くぞ!』という気持ちがみなぎっていた。『この表情を見てみなよ。サンドバル戦のときの少し自信なさげな表情とは全然違うよね。こういう表情になるようなメンタルじゃないといけないんだよ』って話を試合直前にできたんです。いや、いいタイミングで映像を流してくれたなと(笑)。気持ちの持っていき方、心構えができました。本人もよく分かったと思います」

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 3階級制覇を達成したこの試合は、寺地の世界タイトルマッチ17勝目となった。これは井上尚弥(大橋)の28勝、井岡一翔(志成)の22勝に次ぐ国内歴代第3位の記録だ。加藤トレーナーは「昨晩、映像を見返して課題も見つかったし、今後もっと成長できると感じた」と今後に大きな期待を寄せる。

 寺地本人は「最終章のスタートに立てたので、これから統一戦ができればいいと思う」と笑顔で語り、日本人選手初となる3階級での複数団体統一を目標に掲げた。抜群のキャリアを誇る34歳のベビーフェイスが、再びチャンピオンロードを歩み始めた。

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