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「後手番、体調不良ですよ」将棋界“虎の穴”…永瀬研の壮絶さを高見泰地が明かす「でもキーマカレーはパクチー抜きで」藤井聡太と戦い続ける永瀬拓矢の素顔
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大川慎太郎Shintaro Okawa
photograph byShintaro Okawa/Keiji Ishikawa
posted2026/07/26 07:17
2018年の高見泰地と永瀬拓矢。それぞれ将棋界のトップで戦う2人は、敬意を持って日々研鑽に励んでいる
「先手番ならいいんです。自分の得意の相掛かりを用意していって、どれだけ通用するかを試せます。でも後手の作戦はほぼ1回限りです。その場で修正されていくので、同じ作戦では負けてしまいます。だから毎回、新しい作戦を持っていくんですけど、3局だと3つは必要になる。その準備が本当に大変なんですよ。よくて1回通用するか、その場で真剣で斬られて終わり。でも角換わりを極めている関東のナンバーワン棋士と指せるのだから、こんな貴重な時間はないんです」
毎回、新しい作戦を用意していく?
それはもう、公式戦ではないか。
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「そうですよ。だから研究会の前日は研究のために空けていますから」
高見は真剣な表情で語る。
なんとかしがみつくんですけどね。フフフ
そういえば、やはりメンバーである斎藤明日斗も、永瀬研で自分が後手番の前日は「安眠できない」と話していた。
「うん、そうだと思います。永瀬さんが先手で角換わりが来た時に、こちらも準備と想定をかなり深くやっていれば、序盤は何とか持ちこたえたりする。でも持ち時間が、こちらが5分、永瀬さんが15分近く残っているという状況が多くて、そこから終盤でどうしのげるかという勝負になるので、かなりハードなんですよ。永瀬さんは公式戦でも、角換わりの序盤はほぼノータイムというぐらい、めちゃくちゃ早く指し進める。だから研究会の20分30秒という持ち時間で、永瀬さんの先手角換わりを受けろって言われたら、みんな相当きついですよ。『いやー、わかんないよー』って(笑)。でも隣も対局しているから、こちらだけ早く負けるわけにいかないし、メンツもあるし、なんとかしがみつくんですけどね。フフフ」
高見とは4人でやる研究会だが、前述した斎藤明日斗は永瀬と1対1のVSを行うこともある。ある時、斎藤は3連敗し「内容もひどくて、これはクビだと覚悟していたら、最後に『次の研究会はいつにしますか』と聞かれて救われました」と話していた。
足りないと言われたら…申し訳ないです
それを高見に伝えると、「そうなんです。毎回最後に、『次お願いします』と永瀬さんが言ってくるかどうか、聞き耳を立てているんです」と笑った。そして「『ありがとうございました』と終わりを告げられる可能性もありますからね。でも正直、自分はいつ切られてもいいと思っています」と吐露した。
どういうことなのか。

