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W杯「カオスより秩序のチームが勝った」ことでトレンドはどう変わる? ドイツ人記者が読む「スペインサッカーがこの先10年正解とは限らないが」
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中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2026/07/26 11:03
「秩序だったチーム」スペインが、激しくカオスなアルゼンチンを破ったことはこの先のサッカーのトレンドにどう影響するのか、ドイツ人記者が読み解いた
スペインは2010年に初優勝を飾った。当時世界中の国がそのサッカーを研究して、自チームに落とし込もうとした。日本もそうだったし、ドイツもスペインの要素から多くを学び、実際にそれを活かして2014年W杯優勝へ結び付けることに成功している。
ただ、その後に来たのは、ダイナミックで組織的な守備で相手の攻撃の起点を根こそぎ奪っていくサッカーだった。そうした流れが今後また来るということも十分考えられるのだ。
次なるトレンドはどうなるのか
「サッカーは常に波のような動きで発展しています。時に秩序だったサッカーが支配的な要素となり、時に混沌が支配的な要素となる。こうしたことは芸術の歴史やそれこそビジネスの世界でも、あらゆるところでみられるものです。その時代におけるトレンドというものは常に存在しているが、それだけでずっとやっていけることはない。
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本質があって、ベースがあって、常にバリエーションがあるわけです。今日ではどのチームでも守備ブロックを組むことが前提にあるので、そこへの対策としてスペイン風のアプローチをするチームは増えてくるでしょう。ただ、その先でまたそれに対する対策としてのサッカーが増えてくるという予測を持っておくことは大切かもしれない。
それこそアルゼンチンがみせたような、本当に激しいスタイルも一手になるでしょう。反則ぎりぎりや、明らかに反則のプレーもあるので、厳しい批判の声もあると思いますが、情熱の表れともいえる。相手のスタイルを壊すやり方を考えるという点では、一つの方向性を提示しているのかもしれません」
そうした潮流を考えるうえで、ドイツサッカーについても尋ねてみた。14年にW杯を制しながら、18年ロシア、そして22年カタールではいずれもグループステージ敗退。カタールでは、日本の猛攻の前に崩れ去った姿が記憶に新しい。
リルは自国の現状、そして今大会の結果をどう見たのだろうか。
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