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ぼくらのプロレス(再)入門BACK NUMBER
「なんでお前なんかが解説するんだ」古舘伊知郎(71歳)がプロレスファンの“痛烈批判”を受け入れた理由…NOAHゲスト解説から、プロレス実況に舞い戻るまで
text by

堀江ガンツGantz Horie
photograph byGantz Horie
posted2026/07/16 11:00
7月18日のNOAHビッグマッチで実況を務める古舘伊知郎(71歳)
――まさに実況魂に火がついたわけですね。
古舘 そうしたら、ABEMAもシニアファンを引き入れたいという思いがあったのか、飛び道具で「古舘にも1試合実況をやらせてみたらどうか」と考えてくれたようで、今度は実況のオファーをいただけたんで。1月1日の日本武道館は、にわかですけど自分なりに勉強して久しぶりのプロレス実況に臨んだんです。
もちろん自分の実況ですべてを描写できるわけじゃないし、技の名称だって完璧に覚えられたわけじゃないんだけど。1.1武道館は実況という立場で座らせてもらったら、昨年10.11両国のゲスト解説なんて中途半端な時よりは、エゴサしても甘い採点をしてもらえた感じがして。1月1日の実況に、昨年10月の大失敗が役に立ったのかなとは思いましたね。
「もう一回実況をやってくれ」
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――実際、ABEMAのコメント欄やSNSでも好意的な意見が多かったですよね。「なつかしい」「さすがだ」みたいな感じで。
古舘 ただ、そこはノスタルジーもあって甘い採点をしてくれた部分もあると思うんですよ。自分なりに勉強して臨みましたけど、やっぱり新しいことはできないし、自分が昔やっていた表現やストーリーの作り方に対しても古臭さも漂うだろうし。あとはもう、プロレスファン、NOAHのファンに判断してもらうしかないって開き直りもありましたね。どんなに揺すったって、逆さにして振られたって、自分ができるものしか出てこないんだから。
だから1月1日のあと、「評判はどうだったのかな? 1回こっきりなのかな?」と思ってたら、今回、「もう一回実況をやってくれ」と言われたんで、ものすごくうれしかったんです。自分でもびっくりしましたよ。「こんなにうれしいものなのか」って。
――実況アナウンサーとして求められたことへのよろこびが、古舘さんぐらいの大ベテランでもあったんですね。
古舘 この歳だからこそ、よけいにあるのかもしれない。ただ、1回目と違って2回目となると視聴者の目も厳しくなると思うんですよ。だから「大変なことを引き受けちゃったな」という思いもあるんだけど、そこにやりがいを見出している自分もいますね。
