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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
“侍ジャパン辞退”から3カ月…松井裕樹(パドレス)の現在地「左内転筋負傷の内実」「怪我と隣り合わせだった“親指トレーニング”の成果」
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byYuki Yamada
posted2026/05/23 11:03
メジャー3年目、松井裕樹の現在地とは
「30日間」フル活用した意味
開幕から約1カ月間、松井はマイナーで実戦を重ねた。3Aエルパソで11試合、12回2/3を投げた。防御率4.97という数字だけを見れば、不安に映るかもしれない。それでも本人の受け止め方は違った。
「もちろん、早く(メジャーに)行きたい、という気持ちはありましたけど(マイナー戦出場が)3試合とかで上がるとなると感覚が不安だった。打者と対戦して、ミスが出たことを含めて次に行かないと。いい部分も悪い部分も出つつ、体をゲームに慣らす。思ったよりも(マイナーでの登板が)多かったですけど、プロセスをちゃんと踏めたことはよかったです」
複数イニングや回またぎ、連投をもこなし、体に問題なし。まさに万全を期して、復帰を果たした。メジャー契約選手がマイナーでリハビリ出場する場合、投手は30日間。その期間をフル活用した。
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「昨季(のオープン戦登板)は10試合でした。ここまで長いとは思いませんでした。メジャーのチーム状態も良かったので」
負傷箇所が示す「進化の証」
30日間、すべての有効日数を使ったことは、裏を返せばメジャーのリリーフ投手事情としては『今すぐは必要ない』という意味でもある。復帰を急がせる理由はチーム側にもなかった。パドレスのブルペン陣は、エイドリアン・モレホン、ジェイソン・アダム、ジェレマイア・エストラーダ、そして絶対的守護神のメイソン・ミラーらでメジャー最強を誇る。だからこそ松井は、ブルペンで自分の序列も理解している。

