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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「女性が自分の意志で走っていない」青学大・原晋監督が“女子チーム創設”で語った危機感とは?「箱根駅伝の異端児」が女子陸上界に吹かせる新風
text by

和田悟志Satoshi Wada
photograph byNanae Suzuki
posted2026/04/10 17:02
女子駅伝チームの創設を発表した青学大の原晋監督。会見では女子陸上界の現状への危機感を口にした
「女性は自分の意志で走っていないんじゃないか」という言葉は、日本の女子長距離界への問いかけを孕んでいる。そして、この言葉にこそ、青学大女子駅伝部が発足する大きな意義があるのではないだろうか。
現状で女子部員は一期生となる芦田和佳と池野絵莉の2人だけで、まずは個を鍛えて、関東インカレや日本選手権に出場する予定だという。
そして、来年度以降は特別スポーツ推薦制度を利用して、毎年2~4名程度部員数を増やしていく。順調に選手が集まれば、2027年10月の全日本大学女子駅伝(6区間)、28年2月の全国大学対校男女混合駅伝(女子は3区間)、28年12月の富士山女子駅伝(7区間)で初出場初優勝を目指す。
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東京五輪男子マラソンの補欠だった橋本崚がこの4月にコーチに就任し、主に女子の指導に当たるが、原監督が女子も全体の指揮をとる。
男子のトップ選手に「食らいついていけ」
そして、さっそく思い切った試みを敢行している。
「男子を練習パートナーに付けるというのは、女子チームの“あるある”ですけど、私は彼女たち2人をスカウトする時に『そんなぬるいことはしない。君たち2人のために練習パートナーは用意しないよ』と言っていたんです。彼女たち2人には、練習パートナーは用意しません。その代わりに男子のトップ選手がいるから、『それに食らいついていけ』と言っています」
もちろん全部が全部、男子選手と同じメニューができるわけではないが、つまりは男女一緒に練習を行うということだ。
「決して男子を練習パートナーに付けることを否定するわけではありませんが、彼らはトップアスリートではないですよね。素晴らしい選手の後ろを走るのであればいいですが、トップアスリートではない彼らの後ろを走ることは、はたして良いことなのか?とずっと私は思ってきました。それに、(練習パートナーを)風除けにして後ろを走るのも、温室育ちの選手を育てるだけで何が強くなるんだ? というふうに思っていたんです」

