- #1
- #2
マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
新3年生世代は「過去50年でトップクラス」の評価も…スカウトが語った春のセンバツ“不出場”の逸材たち「大谷翔平のスイーパーみたい」な投手は何者?
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byAsahi Shimbun
posted2026/04/02 06:01
センバツ不出場の選手にもプロ注の逸材は多い。敏腕スカウトが明かした「今春の甲子園に居なかった」原石の名前は…?
「大型サウスポーは、プロで大成しないって、都市伝説みたいなこと言われますけど、あれはオーバーハンドの本格派タイプの話でね。知徳の渡辺みたいなサイドっぽい変則タイプには、まだそういう傾向は出てない。数が少ないですから。
確かに、独特の体の使い方をしますけど、あれで2300回転ぐらいの速球にチェンジアップが投げられて、フィニッシュのバランスも悪くない。僕は、貴重なオンリーワンだと見ているんです」
「静岡」については、チーフ級スカウトとして全国を見ている方から、こんな話も聞き取れた。
ADVERTISEMENT
「去年の夏、他の選手を見に行った試合で、オイスカっていう高校でデッカイのが投げていてね。リリースのタイミングが合った時のストレートが、もう<剛速球>ですよ。で、この選手が二塁打打って二塁に滑り込んで、バッタリ倒れたまんま、担架で運ばれて……後で聞いたら、39度の熱があったって。40℃近い猛暑の試合で、そんな熱があって、剛速球と二塁打でしょ。すげぇヤツだなと思ったね」
その「すげぇヤツ」とは、オイスカ浜松国際高・慶田盛海志投手(3年・186cm90kg・右投右打)。
浜名湖に飛び込む130m弾も…「珍しくない」
センバツ前のある日、私はたまたま、この慶田盛投手を取材していた。
石垣島出身の快男子。投げても、打っても、人間ばなれした馬力溢れるパフォーマンス。渾身のフルスイングでもボディバランスの崩れない猛烈スイングに、目を奪われた。
グラウンドの左翼後方、浜名湖の湖面に飛び込む130m弾も珍しくないと、永井浩二監督も驚いていた。
