魁皇の大相撲ボヤキ解説BACK NUMBER

元大関・魁皇が疑問視する、相撲界のトレンド「筋トレのやり過ぎはダメ」“不調”安青錦には「足を痛めた話もあったが…」「稽古の番数を増やして」 

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浅香山博之

浅香山博之Hiroyuki Asakayama

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posted2026/03/31 11:04

元大関・魁皇が疑問視する、相撲界のトレンド「筋トレのやり過ぎはダメ」“不調”安青錦には「足を痛めた話もあったが…」「稽古の番数を増やして」<Number Web> photograph by AFLO

春場所3日目、安青錦が若隆景を攻め、押し出しで下す。安青錦は、今場所7勝8敗と初めて負け越した

 昇進して1年が経ち、まだ横綱としての初の優勝はないけれど、毎場所のように優勝争いには絡んでいるんだから、あと一歩が足りないだけ。今場所も盛り上げてくれたし、もうそろそろですよ! 責任感やプレッシャーなども、場所ごとに経験して成長してるはずだから、結果は出るはずです。

 綱取り初挑戦だった大関安青錦は、一転、負け越してカド番大関に。やっぱりプレッシャーかなぁ。足を痛めたなどの話もあったけれど、言い訳にしかならないと思って言わないのかもしれないですね。「勝たなきゃいけない」などと力が入り、余計なことを考えて、普段と違って相撲だけに集中できない。僕自身も何度も失敗した経験があるし、大関で終わってしまって偉そうには言えないんだけど(笑)。以前も言ったと思いますが、優勝後って生活が変わるんですよね。安青錦の場合は、昨年11月の九州場所、先の1月初場所と連続優勝したでしょう? 挨拶回りや行事や取材なども多く、普段の生活と違ってしまう。そこは師匠や部屋側がコントロールしてあげるのも大事だと思います。仕事は仕事としてこなさなきゃいけないけれど、体調面や精神面を整える時間も取る。とは言っても、ガラリと生活を変えて部屋にこもって休んでばかりでもいけないし、そこはうまく調整してね。

 安青錦の相撲が研究されているんではないか、と言われてるけど、それはどんなお相撲さんでも同じことですから。14日目の霧島戦では徹底的に頭を上げず、鮮やかな左下手投げを決めていたし、負け越したといっても安青錦らしい、いい相撲も見られました。ここまで勢いで来てしまったけれど、ちょっとブレーキが掛かっただけで、もちろん来場所がまた大事になります。

「筋トレをやり過ぎてもダメ」「やはり稽古」

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 やはり稽古しかないんです。周りだって同じように稽古しているなか、負けないためには、さらにそれ以上の稽古をしなきゃ。私の時代は1日50番、60番やっていて自分では稽古はじゅうぶんだと思っていても、若貴や曙などは、もっとやってるから追い付かないんですもん(笑)。昔から、強くなる人は本当に稽古量が違ったものです。

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