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顔面を真っ黒に染められても…スターダム“3姉妹レスラー”羽南21歳の覚悟「必ず白いベルトを」“妹思いの長女”が語った本音「吏南には嫉妬、嫉妬です」
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原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2026/03/23 17:01
2年ぶり2度目のシンデレラトーナメント優勝を果たした“3姉妹レスラー”長女の羽南。小波の持つ白いベルトに挑む
「もう、せっかく優勝してこんなにきれいにしてもらったのに壊されて、本当に悔しいよ。何もやり返せなくて。私がシンデレラになったからには……小波から白いベルト取るから。私がスターダムの光になるから」
バックステージでは優勝者のドレス姿のフォトセッションも用意されていたが、そのセットには黒い顔で黒く染まったドレスに、黒いトロフィーを手にした羽南の姿があった。
姉妹での決勝戦…“妹思いな長女”の本音
羽南は吏南との戦いを振り返った。
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「めちゃくちゃ、“これなんだ”というような死闘。いつもの吏南との戦いとは違う。最後はリストクラッチ式のバックドロップだったんですが、これもいつか出す時がくるとは考えていた。それを使わざるを得なくなった。吏南のリバースゴーリーの時はもう記憶がなくて、そのくらいボコボコだった」
羽南は吏南に追い込まれた。コーナーからのダブルニードロップを浴び、卍固めからグラウンドに移行したハイドレンジアで執拗に絞り上げられた。ゴーリースペシャルからのフェイスバスターにも耐えた。
「吏南でよかったと思う」と羽南は言った。
トーナメントは向後桃、八神蘭奈、伊藤麻希、さくらあやと順に戦い、決勝まで勝ち上がった。
「このシンデレラは若手が這い上がるための戦いではあったかもしれない。でも、それは私の思うシンデレラじゃなくて、吏南とだからできた決勝だと思っています。吏南にはもう嫉妬、嫉妬、嫉妬です。試合でも見せて、言葉でもそう、SNSでも。今の吏南は怖いものなし。その吏南から決勝で勝てたのは大きい。吏南はシャイなので呼びかけに振り向いてもくれないですけれど、吏南らしくて。私の言葉は届いたと思います」
吏南は割り切ったようにマイペースだが、羽南は姉として妹たちにやさしい。
「前回はとにかく必死でシンデレラがゴールでした。今回は白いベルトを取るというゴールを決めた。だから、前回より少し余裕があったシンデレラ。決勝にすべてをかけた」
戦う相手ではあっても、妹思いだ。
「吏南がまだ高校生だった時は、学生だし、妹だしというのがあって、どこかで気を遣っていた部分もあったかもしれないですけれど、今はそれでは私が壊されちゃいますから」




