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「顔じゃねえんだよ」ブーイングを浴びても…玖麗さやかはなぜ上谷沙弥に“執着”するのか?「キャリアは関係ない」「すべてを奪い返す」認めさせた挑戦

posted2026/03/20 17:01

 
「顔じゃねえんだよ」ブーイングを浴びても…玖麗さやかはなぜ上谷沙弥に“執着”するのか?「キャリアは関係ない」「すべてを奪い返す」認めさせた挑戦<Number Web> photograph by Essei Hara

玖麗さやかは4月26日、横浜アリーナで上谷沙弥の持つ赤いベルトに挑戦する。敗れればコズミックエンジェルズ解散という悲壮な覚悟を背負って

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原悦生

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 玖麗さやかが上谷沙弥のワールド・オブ・スターダム王座(赤いベルト)に4月26日、横浜アリーナで挑戦する。昨年、上谷に敗れた中野たむが引退した場所だ。玖麗にとっては上谷への2度目の挑戦になる。

ブーイングを浴びても…なぜ挑戦を表明したのか

 玖麗が上谷の前に姿を現したのは2月7日の大阪府立体育会館で、上谷がスターライト・キッドに勝って9度目の赤いベルト防衛に成功した後だった。

「えっ、玖麗?」という反応が客席からあった。意外だったからだ。

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「ただもう、私が行かないと。上谷沙弥の前に行かなきゃ。このタイミングしかないと思った。出た瞬間、すごかった。ブーイングもありましたし、会場の空気がすごかった。『またお前かよ』とか『顔じゃねえんだよ』とか、いろいろ言われましたけれど、気持ちは固まっていたし、挑戦がすんなり受け入れられるとは思っていなかった。歓迎されるとも思っていなかったけれど、私は上谷沙弥に挑戦を受けさせたい。赤いベルトに挑戦するしかない。だから、周りの声は入ってこなかった。何と言われようと、私は挑戦するんだ」

 玖麗はその時を思い返していた。

 上谷は同日、手の指を脱臼し、大阪の後は試合を欠場していた。スターダムは3月にはシンデレラトーナメントがあり、期間中は「話題が渋滞していた」(玖麗)。シンデレラで勝ち抜きたい気持ちと、上谷沙弥に挑戦を受けてもらいたいという2つの感情が重なっていた。

「昨年はシンデレラ優勝の願いが叶う形で5月に赤いベルトに挑戦しましたが、上谷沙弥に負けた。その時は、確かに『次はふさわしいときが来たら』と言いましたが、私はあの時より間違いなく強くなっている」

 玖麗の中で葛藤が起きていた。

「ふさわしいな、と思える時っていつになるんだろう? 周りからも、お客さんにも“玖麗、赤、行けよ”って言ってもらえるにはどうしたらいいんだろう?『5★STAR GP』に勝って挑戦ですか? でも、スターダムの状況は変化している。このタイミングで行きたい。ふさわしい、ふさわしくないじゃない。いつだって今の自分が一番強い。順番待ち? それは自分の思いに反する」

「今の上谷沙弥にそれ(憧れ)は感じない」

 玖麗には上谷への特別な思いがある。かつて上谷は憧れだったし、2023年12月のデビュー戦の相手を務めてくれた。

「私はあの時の上谷さんに憧れていた。今のH.A.T.E.の上谷沙弥にそれは感じない。あの姿を目指したいとは思わない」

 玖麗が心をときめかせたのは、大江戸隊を受け止めていたクイーンズ・クエスト(QQ)の上谷だった。

「カッコよかったです。ファイトスタイルも見た目も華がある。QQと大江戸隊の抗争があった中で、悪に反則されてもまっすぐ戦う。そこに憧れていた。そんな上谷さんはもういない。憧れの上谷さんを今の上谷沙弥が奪った。カリスマ性はあると思いますが、やり方にはときめかないです。今の上谷沙弥になりたいとは思わない」

【次ページ】 変化した上谷沙弥の対応「何を懸けるんだ?」

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