オリンピックへの道BACK NUMBER
張本美和17歳が初優勝で本音「やっと勝ったか、と…」敗者・早田ひなが試合後に打ち明けた「張本の強さ」とは?「女子卓球の黄金世代」は代わるのか
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2026/01/27 17:18
卓球の全日本選手権決勝にて、早田ひなを破り悲願の初優勝を果たした張本美和
敗れた早田が打ち明けた「張本の強さ」
張本に敗れた早田は、このように話している。
「これまで対戦してきた日本人選手とは比べものにならないぐらい、パワーがあります。それと、一つひとつの技術の精度がすごく高くて、『できないことがほんとうにないな』と、試合をしていてすごく感じました」
メンタル面の壁をクリアし、持てる力のすべてを示したからこその優勝だった。
ADVERTISEMENT
試合では、あまり声を出さず、淡々ととでもいうようにプレーする姿があった。それも意図的なことだった。
「(最近の大会で)声を出しすぎると気持ちが上がりすぎると感じていて、静かにやるのもありだな、と。落ち着いて戦うことができました」
張本の優勝が持つ“ある別の意味”
今大会ではジュニアでも4連覇を果たし、それとあわせて2冠に輝いたが、張本の優勝は別の意味も持つ。
2021年に優勝した石川佳純を除けば、2017年以降、平野美宇、伊藤美誠、早田の3人が優勝している。いわゆる「黄金世代」の3人が優勝を占めてきた。そこに新たな歴史を刻んだことになるからだ。
欲しかったタイトルをついに手にして、「今はまだふわふわしている感じ」という張本は、一方で先を見据えていた。
「連覇したい気持ちは変わりません。また1年、成長した姿で戻ってきたいです」
一つ壁を破ったことは国際大会にもつながってくるはずだ。
ここからどのような成長曲線を見せるのか、きっと張本自身が楽しみにしている。

