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「震えてましたね、来ないでって」M-1準優勝ドンデコルテが明かす“敗者復活ミキの恐怖”「正直M-1のレベルじゃないと思いました」
text by

中村計Kei Nakamura
photograph byShigeki Yamamoto
posted2026/01/25 11:10
結成6年、初のM-1決勝で準優勝したドンデコルテ。小橋共作(ツッコミ担当、36歳、写真左)と渡辺銀次(ボケ、ネタ作り担当、40歳)
小橋 審査員があそこを嫌ったのかなという心当たりはあるにはありましたけど。ワードというか。でも誰かを明確に傷つけたり、貶めたりするようなワードでもなかったんですけどね。
渡辺 3回戦でそこまでやる? シンプルに舐められていたんだと思いますけどね。誰も知らないコンビという感じで、切りやすかったんでしょう。
――今大会は12月4日に初の決勝進出を決め、本番は12月21日でした。ファイナリストにとって、その2週間がいちばん幸せな時間だという話をよく聞きます。
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小橋 決勝の日が永遠に来なければいいのにと思いましたね。毎日、会う人、会う人に祝福されて。決勝進出を決めた当日、東京のABCテレビに行って、いろいろ決勝用の撮影とかがあるんですけど、叙々苑弁当が用意されているんですよ。ファイナリスト様用って書いてあって。
――よく言われる「ファイナリスト弁当」。
小橋 冷えても柔らかい肉があるということを初めて知りました。
渡辺 芸人って普段、用意してくれた弁当を食べずに置いて帰ることがあるんです。なので、山ほど持って帰ってやろうと思ってたんですけど、その日はキレイになくなっていました。
「震えてましたね…」“ミキの恐怖”
――決勝当日はかなり早くに局入りされていたと思うんですけど、何をしていたんですか。
渡辺 弁当を食べながら、敗者復活戦を観たりしていましたね。その頃は、まだ和気藹々と、穏やかな感じでした。
――敗者復活戦はどこが勝ったと思いました?
小橋 正直な話をしていいですか? カナメストーンさんが勝ち上がって来て、嬉しいという気持ちもありました。けど、半分は安心したというのもありました。ミキさんが来たら、やべえと思っていたんで。
――1組だけ別次元というか、圧倒的な漫才でしたもんね。
渡辺 震えてましたね。来ないでって。あの2人は何を言うかじゃなくて、どう言うかがもうすごすぎる。決勝で漫才をやったら、焼け野原になっていた可能性もありますよ。本物の漫才師がきたら、他の組は偽物に見えちゃいますから。「今回のM-1、つまらなかったね」って、なっていたかもしれません。
小橋 「今大会、おもしろかったのミキだけじゃねえか」って。ミキさんは敗者復活のレベルじゃないって言われましたけど、僕はM-1のレベルじゃないと思ったんで。ほんと、来ないでくれて助かりました。
(写真=山元茂樹)


