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「誰もいなかったので、寂しかった」佐々木朗希ドジャース“はじめの3カ月”を振り返る…大谷翔平と山本由伸「心配無用」の揺るぎない信頼のわけ
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四竈衛Mamoru Shikama
photograph byNanae Suzuki
posted2025/10/12 17:01
不調、故障で離脱からポストシーズンにクローザーで劇的復活…誰も予想できなかった佐々木朗希・激動の1年目のスタートを振り返る
被災者への心のこもったメッセージ
「自分も被災して、苦しい思いをしましたが、自分の目標は見失わないこと、前を向き続けること、それだけは忘れないようにしていました。ロサンゼルスの街も、今このように辛い状況ですが、自分もドジャースの一員として、ロサンゼルスの皆さんと前を向いて頑張っていきたいと思います」
直前までざわついていた約200人の日米報道陣、関係者らが、いつしか静粛になるほど、佐々木の言葉には心がこもっていた。
「令和の怪物」への注目度は、キャンプイン後も変わらなかった。2月19日、初の実戦形式「ライブBP」には、大谷、山本だけでなく、ベッツ、フリーマンら50人以上の選手、関係者らが、練習を中断してまで「観戦」に駆けつけた。それでも、登板後の佐々木は「思ったよりも選手が多かったので、そこはちょっとビックリしましたけど、緊張はしなかったです」とサラリと言った。

