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「誰もいなかったので、寂しかった」佐々木朗希ドジャース“はじめの3カ月”を振り返る…大谷翔平と山本由伸「心配無用」の揺るぎない信頼のわけ
posted2025/10/12 17:01
不調、故障で離脱からポストシーズンにクローザーで劇的復活…誰も予想できなかった佐々木朗希・激動の1年目のスタートを振り返る
text by

四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Nanae Suzuki
先輩2人の振る舞いが、23歳の後輩への揺るぎない信頼を物語っていた。
3月4日、米アリゾナ州グレンデールで行われたレッズ相手のオープン戦。「米国デビュー戦」に臨んだ佐々木朗希が、登板を終え、左翼後方のクラブハウスへ戻って来た時、すでに大谷翔平、山本由伸の姿はなかった。同じ試合に大谷は「1番DH」で出場し、山本は先発して4回を投げていた。周囲は「侍トリオ」の豪華競演に注目し、日米両国で生中継されるほど脚光を浴びた。ところが、途中交代した2人は佐々木の初舞台を最後までベンチで見守ることなく、ダッグアウトを後にしていた。

