「日米の投手の傾向で大きく違うのは…」元ヤンキースの本塁打王が来日して衝撃…“変化球の使い方問題”とは？「状況に応じてアジャストしないと」 

　その点、日本人ピッチャーはスライダー、カットボール、カーブをいかなるシチュエーションでも投げ分けられる。フォークボールとスプリットにしても、あえて外角のボールゾーンへと投げ誘い球にすることもある――。

　このような探求心が、ボイトのパフォーマンスを支えているわけだ。

「できることは何でもやるつもりで…」

「映像を何回も見ながらアジャストしてきた賜物だと思う。野球というスポーツは状況に応じてアジャストしていかなければ、その時点で成長が止まってしまうからね。少しでも日本の野球に順応できるよう、できることは何でもやるつもりで試行錯誤を繰り返しながらプレーしているよ」

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　来日1年目。シーズン143試合の半分にも満たない出場ながらも結果を出した。謙虚な男は、ややはにかみながら充足感を口にする。

「『日本でもできる』という証明はできたんじゃないかな。少しは自分のことをみなさんにわかってもらえたのかと思う」

大器の片鱗を見せた元メジャーのホームラン王。果たして来期はどうなる？　©JIJI PRESS

　報道によると、この大物の証明により楽天はボイトとの残留交渉を進めるそうで、彼自身も「来年も日本でプレーしたい」と強く願っているという。

　日本で野球をすることを切望し、海の向こうからやってきたメジャーのホームラン王。

　楽天での真の成功は、まだ先にある。