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[白熱ピットレポート]グランプリの現場から(3)アメリカでF1ブームが起きた理由
posted2025/06/24 09:00
F1の裏側に光を当てたドキュメンタリーシリーズ。シーズンごとに人気は高まり、アメリカでのF1ブームの火付け役となった Netflixシリーズ「Formula 1: 栄光のグランプリ」シーズン1~7:独占配信中
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田邊雅之Masayuki Tanabe
従来根付くことのなかった地に、突如として生まれた熱狂。メディアの影響や時代の流れからブームの背景を読む。
「F1未開の大陸」。アメリカはこう呼ばれてきた。自動車文明の牙城で、スポーツエンターテインメントの本場でもありながら、国民的な関心を呼ぶことはなかった。
むろんF1側は、巨大な市場を開拓しようと試みてきた。現に1959年にはアメリカGPが始まり、'82年から'88年にかけては、自動車産業のお膝元であるデトロイトの市街地コースまで設けられた。メディアミックスも展開されてきたし、アメリカ国内のレースでビッグタイトルを獲得したドライバーを、F1に参戦させることも行われている。
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