いよいよ故障から復活へ「2024年のスーパールーキー」西武・武内夏暉が常に動じない理由…ファンだった柳田悠岐を抑えても「あまり吠えたくない」!? 

　今は故障からの復帰に向けて調整中の身だ。若い選手だと一日も早く戦列に戻りたい、と鼻息が荒くなりがちだが、武内は至って冷静に現状を見つめている。

「段々と、着々とですけど、状態は上がってきていると思います。でも、まだ自分の中でも思うようにいかない場合もあるので、そこを修正しながら一軍でやっていけるようにしていきたいですね。

　今季は出鼻は挫かれてしまったんで、終わりよければすべてよし、というふうには持っていきたいですよね。投げる試合は全部、勝っている状態にしたいです」

当たり前にいる投手ではない

武内夏暉（たけうちなつき）2001年7月21日、福岡県出身。国学院大学から2023年ドラフト1位で西武入団。2024年は10勝6敗、防御率2.17で新人王を獲得した　©Yuki Suenaga

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　言葉選びは非常にスマートで、最後の最後まであまり大きなことは口にしない。

　ただ、この言葉や立ち居振る舞いだけではわからない秘めた闘志が武内にはあり、それを出さないからこそ彼は凄いのだろう、と思える。

　毎年ゴロゴロ出るような、当たり前にいるような投手ではない。改めて振り返ってみても、武内夏暉はやはりとてつもない「スーパールーキー」だったのだ——。

〈全2回の2回目／はじめから読む〉