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長与千種の付き人を務めた“あのアイドルレスラー”は今…全女引退→覆面で復帰も、小倉由美(57歳)が天ぷら割烹の女将になるまでの波乱万丈
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伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph byL)Shiro Miyake、R)東京スポーツ新聞社
posted2025/02/21 11:18

全日本女子プロレスでデビューし、ドラマ「輝きたいの」にも出演した元女子プロレスラー・小倉由美さんのインタビュー(最終回)
――運命的の人だ、みたいな……。
小倉 ぜんぜんないですね(笑)。「あの人は元レスラーで……」みたいな話はされてたみたいですけど。2人とも近くに住んでいたので、飲んでいるときにたまたま一緒になって、そこから会うようになって……ですね。
――飲食業界で働く仲間が、どのようにして恋愛の対象になっていったんですか。
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小倉 まずね、口が上手なんですよ。人を楽しませるのがうまい。私はさほど得意じゃないので、おもしろい人だなぁって。
――「付きあってください」というアプローチは、ご主人からで?
小倉 どっちだったんだろう。覚えてないですけど、「結婚しよう」って言われてないですよ(笑)。
――いや、いや(笑)。年齢は?
小倉 向こうが2歳下ですね。付きあって1年もたたないぐらいで結婚して、2004年、36歳のときに1人目の女の子を産みました。去年、二十歳になりましたよ。成人式の日には、大田区総合体育館に送ってきました。
――かつてお母さんが試合をしていたあの会場で、長女が成人式を!?
小倉 そうです(笑)。改装されて、綺麗になってましたね。
試合を観た娘が号泣「(レスラーには)絶対にならない!」
――お子さんはほかにも。
小倉 翌年の2005年に年子で男の子。いま、大学1年生。2007年に次女ができて、いま高校2年生です。
――2人の娘さんが「女子プロレスラーになりたい」と言いだしたら、どうしますか。
小倉 「絶対にならない」って言ってます。私がダンプさんがやってる「極悪祭」にスポットで出たことがあって、下の子がまだ小学生の低学年ぐらいだったかな。ママ友と、子どもの同級生たち10人ぐらいで観に来た時に、私が竹刀で殴られちゃったんですね。それ観てワンワン泣いたみたいで、「絶対にならない!」って言ってました。