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「かなりバキバキな肉体ですよね」元3階級王者が驚いた、井上尚弥の“0.2kg差”…キム・イェジュン戦の美しい筋肉「井上選手は裸でのスパーリングがスゴい」
text by

渋谷淳Jun Shibuya
photograph byTakuya Sugiyama
posted2025/01/31 11:07
1月24日、井上尚弥vsキム・イェジュン。壮絶なKOパンチ、直後のシーン
「井上選手の栄養士さんは僕の現役時代の栄養士さんと同じなんですけど、年々意識が高まっていると聞いています。減量中はもちろん、普段から何が必要で、何を摂ったらいいかというのをすごく考えている。僕みたいに試合が終わったらラーメンばっかり食ってるとかじゃないんですよ(笑)。焼肉を食べたとしても、この部位の栄養が必要だからとか、この部位のカロリーがどうかとか、きちんと考える。意識が違います」
正しい食事はハードなトレーニングに耐えうる強い体を作る。長谷川さんが感心していることがもう一つある。
「井上選手、よく裸でスパーリングしてますよね。それでけがをしない。なにげにすごいと思ってるんですよ。僕なんかはスパーリングをして、たまに肋軟骨が折れたり、ひびが入ったり、それで試合延期をしたりしてましたから。肋軟骨は弱いんですよ。長いことやっていてそれがないというのはすごい。ディフェンス技術に加え、体の管理もしっかりしているということでしょう」
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井上の快進撃には長谷川さんも舌を巻くばかりだ。最後に「今後、井上選手が気をつけることは何か」と問うと、「ないです。いまの生活をキープしていくだけです」と明快に答えた。
<前編から続く>

