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「オオタニは全米では“普通のスター”だったのに…」米国メディアの大谷翔平への評価が変わった…ドジャース一塁コーチは「ショウヘイとの作戦会議」を明かす 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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posted2024/09/26 11:08

「オオタニは全米では“普通のスター”だったのに…」米国メディアの大谷翔平への評価が変わった…ドジャース一塁コーチは「ショウヘイとの作戦会議」を明かす<Number Web> photograph by Getty Images

前人未到の「50本塁打、50盗塁」を達成した翌日(現地20日)、地元ロサンゼルスで大歓声に迎えられた大谷翔平

「トミー・ジョン手術によって投手としてはリハビリに取り組むことになり、フォーカスすべきエリアが攻撃面に特定された。今季は、Offensive production、打撃の数字を向上させることに特化するシーズンになったんだ」

 つまり、これは偶然ではないのだ。「プロジェクト」として企画され、それが実現したのだ。人間万事塞翁が馬。肘の故障が、結果的に歴史的な「50-50」を生み出したことになる。

一塁コーチ「翔平は提案してくれる」

 さらにゴンザレス記者は、「これまで、指名打者といえばチーム内で最も足の遅い選手が務めるのがお約束だった。これまでの指名打者による最多盗塁記録は1992年のポール・モリターの31個まで遡らなければならない」と歴史を紐解いたうえで、トレーニングだけでなく、大谷が盗塁に対して万全の準備をしていることを、一塁コーチへの取材から解き明かしている。

「大谷はダグアウトでホームベース寄りに陣取ることが多いが、ドジャースが守備の時に、タブレットを持って一塁コーチのクレイトン・マッカローのところへ行くことがある。相手投手の癖を見つけ、それをコーチに伝えているのだ」

 クレイトン・マッカロー一塁コーチは、大谷のユニークな観察眼がドジャースの財産になっていることを話す。

「自分が気づかなかったことを、翔平は提案してきてくれる。おそらく、これは翔平がピッチャーを経験していることで養われているものだと思う」

 大谷が最後に盗塁死したのは7月22日のこと。それ以来、2カ月以上も盗塁を成功させ続けている。

「開幕の時点から、翔平には常に『グリーンライト』が出ていた(いつでも自分の意志で盗塁してよいこと)。夏場になって盗塁が増えたのは、彼が盗塁技術に自信を持ち始め、積極的になったことが大きい」

 息詰まる戦いが続くポストシーズン、大谷の足だけでなく、彼の観察眼がドジャースを救うことになるかもしれない。

「2億円超え」過去例も…ボールの“お値段”は?

 最後は軽い話題。

 英国の「インディペンデント」が珍しく野球のことを書いていると思ったら、50-50の記念ボールの「お値段」についての考察だった。

 エイカーマン記者は、「マイアミ・ヘラルド」からの引用で、50-50達成当日の外野での騒動について書いている。

【次ページ】 「2億円超え」過去例も…ボールの“お値段”は?

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