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WBC無念の辞退…鈴木誠也が今明かす“本当の思い”「すごく悔しかった」それでも侍ジャパンが教えてくれたもの「自分の人生にいかしていく」
posted2023/04/22 11:01
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
4月14日、ドジャースタジアム。鈴木誠也が左脇腹痛から戦列復帰を果たした。試合前、彼はメジャー2年目のシーズンへ向け決意を口にした。
「ケガというのは想定していなかった。WBC辞退はすごく悔しい思いがあった。いつかこういう日が来るというのを信じて頑張ってきた。これからしっかり頑張りたい」
今季12試合目での初出場。「4番・右翼」で復帰し8回には左翼席中段へ初本塁打を放った。飛距離406フィート(約123.7メートル)、打球速度106.8マイル(約171.8キロ)、角度34度のバレル弾。バットヘッドが走りフォロースルーの大きい彼らしいスイングだった。チームも勝利。だが、試合後の鈴木に笑顔はなかった。
「よく覚えてないです。嬉しいのは嬉しいんですけど。前後の打席は良くなかった。まだ、たかが1本なんで。これから打席がたくさんある中でしっかり結果を出していかないといけない」
“たかが1本”。鈴木らしい言葉に彼の思いがにじみ出た。
無念のWBC辞退…鈴木が今明かす「ショックはデカかった」
2月20日のキャンプ初日。鈴木は言った。
「今はWBCのことしか頭にない」
その5日後、左脇腹へ痛みが走った。無念の出場辞退。悔しさだけがこみ上げた。