2021年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
“上沼恵美子さん怒られ枠”ランジャタイに聞く、M-1最下位のウラ側「ネタ中にムーンウォークしてたら上沼さんと目が合って…苦い顔でした」
posted2022/02/20 17:00
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Hirofumi Kamaya
大会前から大きな注目を集めたのが初出場のランジャタイだ。ときに「天才芸人」とも呼ばれる彼らは2番手で「風でネコが飛ばされてくる」というネタを披露。628点で最下位に終わったが、本人たちはこの結果をどう受け止めたのだろうか? (全3回の1回目/#2、#3へ)
「ジム・キャリーはM-1にきません」
――まずM-1決勝のネタのことをおうかがいしたいのですが、当然、準決勝を突破したネタをするのかなと思いきや、準々決勝で披露した方のネタでした。ネコが体に入ってしまうという、いかにもランジャタイらしいネタでした。
国崎 あっちの方を見せたかった、というのがでかかったですね。あれって、小学生でもできるような漫才なんですよ。子どもでもできる漫才を、まず、決勝の舞台で見せたいというのがあったんですよね。
伊藤 国民の皆様に名刺を配る意味でも。
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――うちの子どもも、強風が顔に当たって国崎さんがブルルルルルルルルってやるところで、ゲラゲラ笑ってました。ある意味、何も考えずに見ている子どもにより強く伝わる漫才なのかも、と思いました。
国崎 子どもの頃の自分たちに向けてやった感じもありましたね。あの頃の僕らがテレビの前でこのネタを見たらどう思うだろう、って。対象年齢は5歳限定です。
伊藤 6歳はもうダメ?
国崎 6歳は、もうちょっと大人ですから。4歳だとちょっと早い。あとはジム・キャリーに向けてやりました。朝日放送さんには是非、英訳して、海外に届けて欲しいですね。
伊藤 僕らのセリフ、シンプルなんで、英訳もとても簡単だと思うんですよ。
――ジム・キャリーは憧れの俳優なのですか。
国崎 子どものときから、ずっと、会いたいと思っていたんです。(M-1決勝のために)密着してくれていた朝日放送のディレクターさんにも、ずっと、おれはジム・キャリーに会えると思ったから、この舞台を目指してきたんだって言ってたんですけど。そのたび「ジム・キャリーはM-1にきません」って返されて。
――その話を聞くと、国崎さんの芸風のルーツがわかる気がしますね。仕草や動きがジム・キャリーを彷彿とさせますもんね。漫才師というより、もっと広い意味で、コメディアンと言った方がしっくりくる気がします。
国崎 僕らのネタ、世界になら伝わるかな、みたいなのはあるんですけどね。
「ムーンウォークしてたら上沼さんと目が合った」
――笑神籤(えみくじ)で2番手という順番に関しては、いかがでしたか。