青学大・飯田「しっかり勝負していける選手に」

　優勝した青学大の主将・飯田貴之（4年）も、競技者として挑戦を続ける。飯田は在学中にマラソンに挑戦するプランを持ちつつ、将来は日本を代表するランナーになりたいと話す。

「青学大で2度、総合優勝を経験することもできましたし、社会人になってからは個人としてしっかり勝負していける選手になりたいと思っています」

　卒業にあたって、後輩たちには青学大のカラーを大切にしつつ、連覇を目指して欲しいと話す。

「いい雰囲気のチームを作る。そのためには4年生全体のカラーが大切です。そうすれば、下級生たちが『4年生に優勝してほしい』と感じるようになり、自然とチーム力がアップしていくと思うので」

　箱根駅伝が終わってからも、飯田は後輩たちと一緒に走り続けている。

　卒業を控えた4年生は、飯田のように練習を続ける選手もいれば、そっとランニングシューズに別れを告げる者もいる。そしてまた、4月には新入生が入ってきて、箱根駅伝の歴史は紡がれる。

　そのたすきは、途切れることはない。