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ドラフト候補がマクドナルドでバイト中? 獨協大・織田諒也がプロ注目の投手になった2つの転機とは【2021年ドラフト隠し玉】
text by
高木遊Yu Takagi
photograph byYu Takagi
posted2021/05/23 11:01
メキメキと力をつける織田諒也投手。ヤクルト並木秀尊で注目を集めた獨協大からまたドラフト候補が現れた
2つ目の転機となったのが昨秋だ。獨協大の1学年上の先輩に現在はヤクルトで俊足を生かした走塁と外野守備で活躍を見せている並木秀尊がいた。その視察に来たスカウトたちの目に新たに留まったのが織田だった。
スカウトの視察が増え、大学初のNPB選手となった並木に続きたいという思いを強くしている。
また、チームとして念願となる1部リーグ復帰に向けても腕を振り、今春はここまで5試合30イニングに登板し自責点はわずかに1点のみ。防御率0.30と他を寄せ付けない投球を見せている。
チームも7勝1敗の首位。直接対戦で敗れている6勝1敗の2位・明星大が残り2試合で1つでも敗れれば、24日のリーグ最終戦・玉川大戦は2部優勝と1部昇格を争う入替戦行きのかかった一戦になる。この日はスカウトも複数名視察予定だ。
この大一番をさらなる人生の転機にできるのか。成り上がり続けるシンデレラストーリーをここで止めるつもりはない。