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ロナウドという衝撃…現実のサッカーを“プレイステーションの世界”に突入させた男【ドリームチーム選出】
text by
フレデリック・エルメルFrederic Hermel
photograph byJMPA
posted2021/02/28 17:00
膝の怪我からの復帰後でコンディションが不安視された02年W杯では8得点で得点王に輝き優勝に貢献
――ヨハン・クライフのような偉大な選手を抑えての1位獲得にはどんな思いがありますか?
ロナウド クライフはダイナミックでエレガントなプレースタイルでサッカーに革命をもたらした、偉大な選手以上の存在だ。だから僕も今日の栄誉が僕ひとりだけに与えられたものだとは思っていない。ヨハンは遥か彼方の空の上の存在で、今もそこから僕らが彼を思いその功績を讃えていることに満足しているだろう。
僕はイタリアサッカーを見て育った
――あなたが最もインスパイアされた選手は誰ですか?
ロナウド もちろんマルコ・ファンバステンだ。ほんの子供のころから僕はイタリアサッカーを見て育ち、そこでプレーする選手たちを注意深く見ていた。マラドーナやクライフもそうだ。またジーコは、僕が熱烈なサポーターだったフラメンゴでプレーしていたからずっと追いかけていた。僕は彼らから何かを得ようとして、その結果としてこれだけのキャリアを築けたことを誇りに思っている。
――このドリームチームを見てどう思いますか?
ロナウド 凄いのひと言だ。信じられないチームだ! 僕もいつかこのチームと契約できるのだろうか(微笑)? もちろん彼ら全員をひとつのピッチに集められないけど、このチームのことはずっと忘れないだろう。
――では左にメッシ、右にクリスティアーノ・ロナウド、トップにあなたというフォワードラインはどうですか?
ロナウド 夢の組み合わせだ。僕ら3人が一緒にプレーするところを想像できるかい? 相手ディフェンダーは絶望するしかないだろう。観衆の熱狂は想像を絶する。僕はそれぞれと試合をする機会があったけど、彼らはサッカーの歴史に想像を絶する足跡を残した。ドリームチームに選ばれて当然の選手たちだ。
――2トップと3トップではどちらがやりやすいですか?