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【田中将大、楽天復帰】イチローが明かした、2015年のたった一度の対戦(4打席13球)で感じたこと

posted2021/01/28 19:05

 
【田中将大、楽天復帰】イチローが明かした、2015年のたった一度の対戦(4打席13球)で感じたこと<Number Web> photograph by AFLO

2015年6月15日、マーリンズのイチローとヤンキースの田中将大が初対決。イチローは4打数2安打でマーリンズが2-1で勝利した。

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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8年ぶりに日本球界復帰が決まった田中将大。2013年オフに移籍したヤンキースでは7年間で78勝を挙げるなど、MLBでも安定した活躍を見せました。15年に実現した、たった一度きりのイチローとの対戦を振り返った記事を再公開します。(初出:2020年6月1日配信、肩書などすべて当時)

 おそらく機構側とオーナー陣が目指す7月4日の独立記念日前後での今季開幕案は実現しないだろう。安全と金銭の両面で選手会側との隔たりは大き過ぎる。

 今季の開幕さえも危ぶまれる状況と言えるが、ニューヨークのメディアは早くもオフのストーブ情報にも熱心だ。その主役を務めているのが今季でヤンキースとの7年契約が切れる田中将大だ。

 日本人初の6年連続二桁勝利を打者有利のヤンキースタジアムを本拠地として成し遂げ、通算成績は75勝43敗、防御率3.75。.636の勝率に加えて大舞台での強さにも定評があり、ポストシーズンでの防御率は1.76。ここ一番で頼りになる男としての評価を築き上げ、口うるさいヤンキースのビートライター達からの信頼も厚い。

 そして、その彼らは今、口を揃えてこう語る。

「マサはヤンキースに必要な投手。3年ほどの延長契約を結ぶべきだ」

 田中がいかにプロフェッショナルな投手であるか。数字だけでもはっきりとわかるが、対峙するプロとして、イチローさんが口にしたことがあった。それは2015年6月15日のことだった。

イチローと田中、たった一度の対戦。

 南国マイアミで行われたマーリンズ対ヤンキースの交流戦。この日ふたりはキャリアでたった一度の対戦を果たした。結果は4打数2安打、試合は2-1でマーリンズが勝利。数字だけを見ればイチローに軍配は上がったかに見えるが、試合後の彼の悔しそうな表情をはっきりと覚えている。

「特別なボールは、ここっていうときのスプリット。あの場面であの球を仕留めておけば向こうは困りますからね」

 あの場面……。それはマーリンズが1点を勝ち越し尚も2死二塁で迎えた7回の追加点機だった。

【次ページ】 「そりゃ、十分エースになるピッチャー」

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イチロー
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