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大谷翔平の起用プランに新展開。
来季は、先発と一塁手で二刀流?
posted2019/12/03 08:00
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Kyodo News
二刀流完全復活へ。
エンゼルスの大谷翔平投手(25)のリハビリが順調に進んでいる。ビリー・エプラーGMが11月26日(日本時間27日)、その進捗状況を明かした。
今年9月に左膝の膝蓋骨手術を受けた大谷は10月にキャッチボールを再開。既にキャッチボールの距離は150フィート(約45.7メートル)以上に及び、ブルペン投球へのスタンバイはOK。本拠地アナハイムで強度を上げながら12月20日前後には全力投球が出来る状態を目指すと言う。
この全力投球をもって、昨年10月に受けた右肘靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)のリハビリは完了。来年2月のスプリングトレーニングから本格的な二刀流を再始動させることになる。
順調な回復スケジュールは嬉しいばかりだが、来季の二刀流は、'18年シーズンのものとはちょっぴり違ってくるかもしれない。そんな予感がしなくもない。10月24日に新監督に就任したジョー・マドンの思わせぶりな発言が気になるのだ。
「大谷はなんでもできる選手だ」
「野球選手として欲しいものをなんでも」
弱小球団だったタンパベイ・レイズを指揮して'08年にはワールドシリーズ進出を果たし、シカゴ・カブスでは'16年に108年ぶりの世界一へチームを導いたメジャー屈指の知将であり、アイディアマンであるマドン氏。
メジャー通算1252勝、監督として15シーズンで8回のポストシーズン進出を果たしたその名将が古巣エンゼルスに15年ぶりに復帰を果たした。
就任会見の席上、固定観念にとらわれない柔軟な発想力を持つ65歳に、来季の大谷について聞いてみた。
「大谷は二刀流。なんでもできる選手だ。軽く打っても打球をとんでもなく遠くへ飛ばすし、160キロ近い速い球も投げられる。野球選手として欲しいものを彼はなんでも持っている」