草茂みベースボールの道白しBACK NUMBER
プレミア12から五輪24名を大予想!
最大の論点は「DH」と「神足」。
posted2019/11/21 11:40
text by
小西斗真Toma Konishi
photograph by
Nanae Suzuki
プレミア12は侍ジャパンの初優勝で幕を閉じた。4年前の前回大会の準決勝で逆転負けを喫した韓国を破り、トップチームとしては2009年のWBC以来の世界一を奪回した。
とはいえ、大リーガーが参加しないこの大会の「価値」は、以前から疑問視されており、今回は東京五輪への出場権が懸かっているにもかかわらず、米国は3Aクラスの選手すらほとんど選ばず、若手主体のチームを編成してきた。
自国開催の侍ジャパンはその出場権も確保済みだが、テレビ中継やスポンサー企業のことを思えばなおさら格下の相手には負けられなかった。
24名に絞られる五輪、投手は11人制を。
来年の五輪が本番である。プレミア12を終了した時点で、出場6枠のうち4枠が確定した。日本、イスラエルに続き、韓国とメキシコが獲得。残り2枠は来春以降に決定する。東京での金メダル獲得こそが、稲葉篤紀監督に課せられた使命。今大会で得た収穫とあぶり出された課題をどう生かすか。そのメンバーを予測してみた。
前提条件としてはプレミア12のロースター28名に対して、五輪は24名。現時点でMLBに所属している選手、挑戦を表明している選手(筒香嘉智、山口俊、秋山翔吾、菊池涼介)は除外した。東京五輪は金メダルまで11日間で最少5試合だが、敗者復活戦を含む「ノックアウトステージ」は最大なら7試合。金メダルまで11日間で9試合と決まっていたアテネ五輪は投手11人、同じく11日間で9試合、球数制限があった北京五輪は投手10人で臨んでいる。
東京でも球数や登板間隔の制限がある。ここでは投手11人制を採ってみた。