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世界最高峰の妙技が千葉で堪能できる!
「W杯リード印西大会」の見どころ。

posted2019/10/23 11:00

 
世界最高峰の妙技が千葉で堪能できる!「W杯リード印西大会」の見どころ。<Number Web> photograph by Ichiro Tsugane

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津金壱郎

津金壱郎Ichiro Tsugane

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Ichiro Tsugane

 一度のミスも許されない緊張感。身体は無意識に固くなり、指先には普段よりも力が入る。高度を上げるにつれて保持力はすり減り、クリップしようと手繰るロープの重みは増す。目に見えない小さなダメージの積み重ねが前腕をパンプさせていく。それをほぐそうとレストポイントで腕を何度も振るものの、完全に回復することはない。意を決して一手を伸ばし、歯を食いしばる。目指すべき最上の高みに到達するために――。

 今季のスポーツクライミングW杯シリーズの最終戦である『W杯リード印西大会』が、10月26日(土)・27日(日)に、千葉県印西市の松山下公園総合体育館で行われる。W杯リードが国内開催されるのは、2014年以来5年ぶりになる。

 今大会にはリードのスペシャリストはもちろんのこと、W杯ボルダリングで活躍する国内外のトップクライマーも多くエントリーしている。リード特有の極限の緊張感のなかで、彼らが繰り出すパフォーマンス、浮かべる表情や仕草は、ボルダリングでは決して見られないものだ。

 日本代表として世界の強豪と競うのは、今夏の世界選手権で東京五輪の出場内定を手にした野口啓代と楢崎智亜をはじめとする男女各12選手。

■女子
伊藤ふたば、大田理裟、工藤 花、栗田湖有(みう)、小武芽生(めい)、田嶋あいか、谷井菜月、野口啓代、野中生萌(みほう)、平野夏海、廣重幸紀、森 秋彩(あい)

■男子
石松大晟(たいせい)、是永敬一郎、清水裕登(ひろと)、杉本 怜、田中修太、楢崎智亜、楢崎明智、西田秀聖(ひでまさ)、波田悠貴、原田 海、藤井 快(こころ)、本間大晴

【次ページ】 森秋彩は女王に劣らない好調ぶり。

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