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岩田康誠と浜中俊が語る家族の支え。
秋華賞を予想する“サイン”も?
text by
齋藤裕(Number編集部)Yu Saito
photograph byYasuyuki Kurose
posted2019/10/04 17:00
(左から)追い切りを終えすぐ取材に応じてくれた岩田。胸の勝利数「1000」が輝いている浜中。
秋華賞を“ミッキー”で制覇。
今では日常的な家族の支えに気づき、感謝の言葉を口にする。
「もともと遅刻常習犯で、今でも目覚ましが鳴っても自分は気づかない。でも嫁は気づくから、起こしてくれる。今朝もそうなんですけど、嫁が玄関まで送ってくれて、助かっていますね」
ディズニー、遅刻……で思い出すのは、浜中が2015年秋華賞を制した“ミッキー”クイーン。出遅れ癖のあった同馬だったが、このレースはスムーズにスタートを決め、そのまま危なげなく優勝したのだ。
その裏にディズニー好きの家族によって遅刻癖を克服という予言めいたサインがあったとは……。競馬ファンはおろかこのレースをベストレースのひとつとしてあげる浜中自身でさえ、そのサインには気づいていなかった(はず)。
秋華賞を予想する手がかりも。
騎手も気づいていないであろうサインは発売中の秋競馬号にも隠されている。
実は過去5年の秋華賞の1、2着(連対)は今回登場した騎手たちが独占しているのだ。改めて振り返ると、
'14年 1着 ショウナンパンドラ(浜中) 2着 ヌーヴォレコルト(岩田)
'15年 1着 ミッキークイーン(浜中) 2着 クイーンズリング(M・デムーロ)
'16年 1着 ヴィブロス(福永) 2着 パールコード(川田)
'17年 1着 ディアドラ(ルメール) 2着 リスグラシュー(武)
'18年 1着 アーモンドアイ(ルメール) 2着 ミッキーチャーム(川田)
浜中と同じ「私のベストレース」には岩田康誠、M・デムーロ、福永祐一、川田将雅が登場。
しかも武豊、ルメールは7月30日に亡くなったディープインパクトとの思い出について対談している。
ここまで手広く人気騎手ばかりだと秋華賞では元が取れない? そんな声が聞こえてきそうだが、ご心配なく。
デットーリ、スミヨンら世界のスーパージョッキー参戦で熾烈を極める秋華賞以降の秋競馬GI戦線を展望する記事も掲載。ぜひ今号で「読書の秋」を経て「実りの秋」を迎えてください。