“野球”の外側の知で風を起こしてほしい。

　ガキの頃から野球ひと筋。

　そのパターンが人口の大部分を占めてきたのが、日本の高校球界だったが、もっとさまざまなスポーツのメカニズムが導入されてよい。

　そして野球部の練習の要素に、テニスでも、バドミントンでも、バレーボールでも、バスケットでも、ほかのスポーツが“大きな顔”で入り込んできてよい。

　当然、中学まではサッカーやってました、ハンドボールやってました、スキーやってました……そういう選手が普通のこととして、野球部に入ってきてもぜんぜんおかしくない。

　彼らが持ち込むフレッシュなアクションのメカニズムが、“野球”に凝り固まった球界に新しい風を起こす。

　そんな「高校野球100年代」になったら、野球もまだまだ捨てたもんじゃない。