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コロンビア戦前の「死に物狂い」。
日本代表の言葉には、グッとくる。
posted2018/06/28 11:20
text by
鈴木唯(フジテレビアナウンサー)Yui Suzuki
photograph by
Yui Suzuki
グループステージ突破まで、あともう一歩。日本代表はコロンビア相手に歴史的勝利を収め、セネガルには最後の最後まで粘り強い戦いを見せてくれました。
ワールドカップに向けた日本代表の登録メンバーが発表された翌日、長谷部誠選手はインタビューで、こう語っていました。
「現状の日本代表を取り巻く雰囲気、期待感というのは非常に厳しいものがあると思っています。まずはこの雰囲気を打破したい」
選手たちもそれぞれ色々な思いを胸に秘め、このW杯を戦い抜こうとしているのだなと感じた瞬間でした。長谷部選手のこの強い思いが象徴するように、私が取材を続ける中で一番強く感じたのは、選手・監督たちの勝利への貪欲さです。そこで今回は、取材を通して私がグッときた選手や監督の言葉をご紹介したいと思います。
ブラジルW杯のリベンジを果たしたコロンビア戦。その試合前には長友佑都選手や岡崎慎司選手など、「4年前の悔しさを胸に戦う」ことを話してくれた選手が大勢いました。
山口、乾が口にした「死に物狂い」。
特に印象に残ったのが、2人の選手が口にした「死に物狂い」という言葉です。山口蛍選手は、3戦目で対戦した前回大会とは違い、初戦でぶつかることを踏まえて、決意を新たにしていました。
「向こうも本気で来ると思いますし、その相手に対して死に物狂いでやらないと、4年前より悪い結果になってしまう恐れもある」
乾貴士選手も、勝つためには「みんなで死に物狂いで戦うしかない」。普段なかなか聞くことのない「死に物狂い」という強い言葉を聞いて、4年前から忘れることのないコロンビアに対する並々ならぬ思いを感じました。その強い決意があったからこそ、格上のコロンビアに勝てたのだと思います。