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FA市場の遅滞とダルビッシュの行方。
1億5000万ドル級の大型契約はあるか。 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2018/01/20 11:30

FA市場の遅滞とダルビッシュの行方。1億5000万ドル級の大型契約はあるか。<Number Web> photograph by AFLO

レンジャーズ、ドジャースと渡り歩いたダルビッシュ。今シーズン着用するユニホームは果たして……。

MLBは先発の枚数を増やし、投球回を減らす傾向に。

 ダルビッシュの場合は、過去4年間で641回を投げて40勝33敗、防御率3.27の成績を残している。トミー・ジョン手術による22カ月の空白を挟んでいるので、この数字は決して悪くない。

 ただ、昨今のMLBには、先発投手の枚数を増やし、投球回数を減らす傾向がある。ドジャースなどに顕著なこの傾向が強まれば、先発投手と大型契約を結ぶケースはどうしても少なくなる。ジェームズ・シールズ('15年2月)やマイク・リーク('15年12月)などは、能力的な問題もあるが、レスターほどの大型契約を結んでいない。

 いずれにせよ、1月中には決着がつくだろう。これだけの金額が動くとなると、贅沢税を支払える球団が有力視されるのはやむを得ない。

 私としては、ドジャースに戻って去年の仇を討ってもらいたいところだが、野球は心情だけでできるスポーツではない。5年超という長い期間を視野に入れ、金額の多寡よりも能力を最大限に発揮できる球団を見つけ出すのがベストだと思う。

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