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エディーから日本ラグビーへ提言。
「他者から学び、自ら解決せよ」 

text by

竹鼻智

竹鼻智Satoshi Takehana

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photograph byTomoki Momozono

posted2017/05/09 08:00

エディーから日本ラグビーへ提言。「他者から学び、自ら解決せよ」<Number Web> photograph by Tomoki Momozono

現在はラグビーの母国イングランド代表の再建に尽力するエディー。今もなおジャパンへの愛情は強い。

他のスポーツから学べることは非常に多いのです。

――2019年へ向けて、さらなる日本ラグビーの発展のために必要なことは。

「まずは、協会がジョセフHCをサポートすることです。コーチ陣などのリソース面で彼が必要とするものを用意し、代表合宿等も彼のプランを実行に移すためにサポートし続けなければなりません。それから、テストラグビーに相応しい実力のある選手が代表チームでプレーしていないのは心配です。これは何とかしなければいけません。

 長期的には、常に他者から学ぶ姿勢を忘れてはなりません。どのスポーツにどんな形でかかわるにせよ、他のスポーツから学べることは非常に多いのです。もちろん、ラグビーには他のスポーツにはない、ラグビー独特の事情というものがありますが、他者から学びながらも自分たち独自の問題を解決していく、というアプローチが必要です」

エディーは何も変わらず、誰よりも変化を求める。

 自身の日本代表HC時代にもスポットコーチとして総合格闘家の高阪剛氏を強化合宿に招聘するなど、他のスポーツから学べるものをラグビーに活かすという考えを実践してきている。渡英後も、大躍進を遂げたリオ五輪英国代表チームから、柔道、ホッケー、自転車競技などのコーチ陣を合宿へ招き、他者から学ぶ勝つための術を選手たちに落とし込んだ。

 また、ジョゼップ・グアルディオラ、フース・ヒディンクなどサッカー界の名将と呼ばれる指導者のもとを訪れ、監督哲学に関する新たな知識を常に吸収している。これらの努力は、イングランド代表のHCに就任して以来、無傷の11連勝を続けていることと無関係ではないはずだ。

 エディー・ジョーンズという男の根幹は、何も変わっていない。誰よりもどん欲で、進化を追い求める。そして、日本への想いも、以前と何も変わりはないのだ。

(Number916号『エディー・ジョーンズ 親愛なるジャパンへ。』より)

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