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六大と東都はパワー型投手不足か?
地方リーグ全盛の流れに抗う10人。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2017/04/30 07:00
早大相手に貫録のピッチングを見せた明大の森下暢仁。プロも注目の逸材だ。
人材の輩出スピードが鈍っていることは否めない。
東都勢は大学野球選手権が'11年、明治神宮大会が'15年以降、優勝から遠ざかっている。東京六大学勢は明治大が昨年の明治神宮大会で優勝しているので東都ほどの切迫感はないが、人材の輩出スピードが鈍っていることは否めない。
両リーグの投手陣に昨年目立ったのは小手先のピッチング。その結果、ストレートに目を見張るパワー系の投手が地方リーグに比べて少なかった。
前述したように、速いストレートは変化球を組み合わせることで大きなスピード差を生み、ワンランク上の技巧を可能にする。そういうピッチングを可能にするパワー系投手が東都リーグに徐々に増え、東京六大学リーグには少ないように映る。