プロ野球亭日乗BACK NUMBER
巨人の4番ギャレットは「我慢」の男。
外角の変化球を見送る急適応ぶり。
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2016/04/01 11:50
ギャレットは3月30日のDeNA戦で3試合連続のホームランを放った。
AJのような出塁率を実現できれば……。
開幕6試合を終えた成績は、21打数7安打で打率3割3分3厘の3本塁打6打点だが、四死球が4つあって出塁率は4割4分を記録している。
もちろん3割、30本塁打をクリアすれば、合格点だ。ただ、後ろに勝負強いクルーズがいるのだから、打率は2割5分前後でも、今のように一発があって、じっくりボールを見極めて出塁率が3割7、8分もあれば、十二分に4番としての存在感は示せるはずだ。
打率2割4分3厘ながら驚異の105四球で出塁率3割9分1厘を誇ったのは、2013年に楽天が日本一に輝いたときのAJことアンドリュー・ジョーンズ内野手だった。
このときは後ろにケーシー・マギーというポイントゲッターがいたことで、AJの一発と出塁率の高さが優勝と日本一につながった。その点も今の巨人の助っ人コンビの役割に似ていなくもない。
GJ(ギャレット・ジョーンズ)がAJになれば、貧打に泣いた巨人打線も変貌することになる。