炎の一筆入魂BACK NUMBER
黒田博樹が自ら詰めた仲間との距離。
大瀬良に助言、新井いじりは恒例に。
text by
前原淳Jun Maehara
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2016/03/14 10:30
2月18日、大瀬良大地(右)にアドバイスをする黒田博樹。
お馴染みとなった「新井いじり」を披露!
2月27日、今年初めてシート打撃に登板したときには、お馴染みとなった「新井いじり」が上演された。
前年に本塁打を浴びた新井の投手強襲ライナーに素早く反応。登板を終え会見場に姿を見せた黒田は左手をアイシングでぐるぐる巻きにして登場した。神妙な顔つきで「まだ分からない。冷やして様子をみる」とニヤリと笑った。
等身大の黒田がチームに受け入れられ、また黒田がチームとともに前に進もうとしている。けん引する立場として必要なことは何なのか知っている。それは「結果を残すこと」だと言う。
大黒柱として恥ずかしい成績では終われない。だからこそ「毎年、新しいことにチャレンジしてきた」。
米大リーグ時代もそうだった。日本復帰後も昨春はカーブ、今春はチェンジアップと新球習得に励む。常に挑戦し続けて進化を求めてきたからこそ、20年目のシーズンを迎えることができたのだろう。復帰2年目は、「KURODA」から「黒田」として迎えるシーズン。
また新しい黒田博樹が、そこにいる。