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武藤は1トップ、原口は左の1番手?
ハリルJで起こる「配置替え」を読む。
posted2015/10/02 12:00
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
J.LEAGUE PHOTOS
【10月1日 夕方。ロシアW杯アジア2次予選シリア戦(10月8日、オマーン・マスカット)、親善試合イラン戦(13日、テヘラン)に臨む日本代表メンバー23人がJFAハウスにて発表された】
NumberWeb担当デスク(以下、デスク) 「アウェーのシリア戦は2次予選で一番のポイントになりそう。相手はここまで3試合やって3連勝。日本が引き分けたシンガポールにも勝って、13得点無失点で日本を上回って首位に立っているわけだから、1位通過を考えたらアウェーだろうが確実に勝っておきたいよ」
二宮 「2次予選では8組それぞれの1位8チームと、2位の成績上位4チームが最終予選に進みます。万が一ここで負けてしまうことがあれば1位どころか、下手すれば2位争いにも影響が出てくる可能性だってあります。でも、シリアに警戒は必要といっても、アウェーだろうがしっかり勝たなきゃならないレベルの相手に変わりないと思います。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も会見で『おそらく今年最も難しい試合になるだろうが、とにかく勝たなければならない』と意気込みを語っています」
デスク 「テレビ朝日のフレーズを使わせてもらえば“絶対に負けられない戦いが、そこにはある”というより、“絶対に勝たなきゃならない戦いが、そこにはある”だな」
二宮 「今回、シリア戦の放送はフジテレビ系列ですけどね」
デスク 「マジ? フジ」
二宮 「何ですか、それ」
デスク 「あっ、知らない? 昔にあったフジテレビのキャッチフレーズなんだけど……。まあ、それはいいとして、やっぱり手堅いメンバーになったね」
遠藤航のかわりに呼ばれたのは、柏木陽介。
二宮 「はい、もう“バリカタ”ですね。9月のカンボジア戦、アフガニスタン戦から入れ替えは4人にとどまりました。そのうち、酒井宏樹、永井謙佑、遠藤航はケガという説明だったので、ほぼ前回同様のメンバーを考えていたんだと思いますよ。ただ……」
デスク 「ただ?」
二宮 「ボランチは遠藤の代わりと考えたら守備に強い谷口彰悟という選択肢もあるなかで、運動量があってパスを出せる柏木を招集しました。監督は『後ろからの組み立てに参加してもらいたい』と語っていて、選考基準についても『テクニックのある選手を呼んだ』と。守備重視の相手を崩すことを考えたうえで、柏木を必要としたのでしょう」
デスク 「あくまで点を取って勝つため、か」