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ブンデス開幕前夜の長谷部誠。
FC東京との親善試合後に――。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph bySports Graphic Number
posted2015/08/10 17:45
「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」、配信は毎週金曜日の予定です。
メルマガ「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。
中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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●今週の目次
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【1】ドルトムント、サブ組中心で臨んだベティスとの練習試合。
香川真司「みんなが良い意味で気合が入りすぎたというか……」。
【2】~ファイナンス・カップ/フランクフルトvs.FC東京~
長谷部誠「守備の部分で、もう少しクオリティを上げないと」。
【3】8月4日、ケルンの2部練習を終えた後に――(1)。
大迫勇也「監督に『前でやりたい』と言っていこうかな、と」。
【4】8月4日、ケルンの2部練習を終えた後に――(2)。
長澤和輝「単純に結果を出すしかないかなと思うんです」。
【5】~EL予備予選2ndレグ/ドルトムントvs.ボルフスベルガーAC~
香川真司「監督から『シンジを見ろ』という話はあった」。
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【2】~ファイナンス・カップ/フランクフルトvs.FC東京~
長谷部誠「守備の部分で、もう少しクオリティを上げないと」。
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8月2日、フランクフルトのホームであるコメルツバンク・アレーナにて、ファイナンス・カップが行なわれ、FC東京と対戦した。
長谷部は4-2-3-1の右サイドバックとして、乾は左MFとして先発した。50000人の観衆が詰めかけたものの、普段は荒々しいフランクフルトも陽気な気候にやられたのか、練習試合だからなのか応援のテンションは低いまま。それにつられたようにフランクフルトの選手たちも低調なパフォーマンス。
長谷部の1アシストもあり逆転勝利に。
20分にFC東京のCK。GKが触ってこぼれたボールを長谷部が必死にヘディングでクリア。しかし、これを拾った前田遼一がゴール左隅に蹴り込んで、0-1とFC東京が先制する。
22分にはフランクフルトのGKリンナーがバックパスを受けて左サイドにパスを出そうとしたが、緩慢なプレーからのパスを河野広貴がカット。そこからクロスにバーンズが合わせて0-2に。
それでも41分、長谷部がオーバーラップをして狙いすましてクロスを送ると、ペナルティスポット付近でセフェロビッチがフリーで合わせてゴール。1-2とする。
これでフランクフルトは目を覚ましたのか、攻勢に出て、45分にエリア内でフルムがヒールで流したボールをシュテンデーラが決めて、2-2の同点に。
後半開始時に乾は交代でベンチに下がる。54分には右サイドをオーバーラップをした長谷部が再び良いクロスを送ると、途中交代で出ていたバルトシュミットがドンピシャでヘッド。しかしこれはGK正面をついてしまう。59分にはオチプカのクロスにアイグナーが頭であわせて、3-2に。71分に長谷部は交代で下がった。
試合は結局3-2で終わった。
試合後の長谷部は地元ドイツの2つのTV局からマイクを向けられれば、流暢なドイツ語で答え、代理人であるあるトーマス・クロートを見つけるとハグをするなど、大忙し。そんななかでも取材には丁寧に答えていった。