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町田とコフトゥンがGPファイナルへ。
残るNHK杯で出場権を得るのは誰?
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2014/11/25 16:30
GPファイナル出場は3度目となる町田。一昨年は6位、昨年は4位と順位を上げており、今年は「三度目の正直」と意気込みを見せている。
11月21日からフランスのボルドーで開かれていたフランス杯も無事終了。これでGPシリーズ6試合中、残すところは今週末のNHK杯のみとなった。
フランス杯ではロシアのマキシム・コフトゥンが優勝、町田樹が2位となった。
もっとも、二人とも自己ベストな演技とはほど遠く、コフトゥンはSPで2度転倒して6位という位置から、フリーでの逆転勝利。町田はSPではルッツで手をつき、フリーでは冒頭の4回転で転倒と彼らしくないミスが出た。総合スコアは初戦のスケートアメリカより30ポイント以上低かったものの、SP総合とも2位を保った。
「すごく緊張してジャンプが不調だった。場にのまれてしまってベストな演技ができませんでした」と町田はコメント。
SPで1位だったデニス・テンは、フリーでは2度アクセルで失敗してフリー5位、総合3位に落ち込んだ。
それぞれ満足のいかない演技だったのだろう。あまり笑顔のない表彰式となった。
町田、コフトゥンともにGPファイナル進出決定。
それでもスケートアメリカで優勝した町田と、中国杯で優勝したコフトゥンは、12月にバルセロナで開催されるGPファイナル行きの切符を手にした。町田は3年連続、コフトゥンは2年目の出場となる。これでロシア杯優勝のハビエル・フェルナンデスとあわせて、男子は3人の出場が決定したことになる。
残りの半分、3枠は最終戦であるNHK杯の結果が出るまでわからないという事態となった。
スケートアメリカで2位だったジェイソン・ブラウンが2戦目のロシアでは5位と沈み、ファイナル進出の可能性がほぼなくなったこともあり、最後の最後まで読めないファイナルの選抜となったのである。
羽生結弦はNHK杯に出場できるのか?
フランス杯では、中国のエン・カンが出場している。中国杯のフリー直前のウォームアップで、羽生結弦と衝突したエン・カンだったが、その後遺症だろうか、ここでは4回転の転倒などもあり総合8位に終わっている。
だが衝突事故の影響は、羽生のほうがさらに大きく受けている。
全治2~3週間の診断を受けたことを思うと、普通に考えればNHK杯出場は無理だろう。だがあの事故の直後ですら棄権をしなかった羽生のこと、易々とあきらめはしないことは容易に想像できる。