マスターズは特別なものではなくなったのか!?

　昨今のゴルフ界には、メジャー4大会のみならず、ビッグな大会やイベントがたくさんある。世界選手権シリーズやライダーカップ、プレジデンツカップ、各ツアーのメジャー大会。華やかな看板やビッグなギャラリースタンド、大観衆の拍手と声援、大がかりなテレビ中継の機材やスタッフ、大勢のメディア。

　いろんな機会に恵まれ、場馴れしている若者たちにとってのマスターズは、ある意味、レギュラー大会の延長線上にあるのかもしれない。だから、いきなり本気で現実的に優勝を目指す気持ちになれる。それは、その昔、震えながらオーガスタの土を踏んだミケルソンには想像もつかない離れ業に違いない。

　それぐらい特別感を抱く人と抱かない人。その差が、これから始まる4日間の戦いにどんな影響を与え、どんな結果につながっていくのか。今年のマスターズを、そんなふうに眺めてみると面白そうだ。