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DeNA3万人、ももクロ6万人。
週末の横浜で交錯した2つの星。 

text by

村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2013/08/14 08:01

DeNA3万人、ももクロ6万人。週末の横浜で交錯した2つの星。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

8月4日の敗戦後、ファンがスタンドでサイリウムを振るセレモニーをベンチから見つめるDeNAナイン。

キャプテン石川の復活の陰にはももクロの精神が!?

 今シーズン、石川キャプテンは打席に入る際の出囃子にももクロの曲を使用している。現在は2打席目に『走れ!』、3打席目は内面の弱さを蹴散らし前に進もうとする内容の『CONTRADICTION』。その他『行くぜっ! 怪盗少女』や、「ヤバイ! ヤバイ! まぢでヤバイ!」と歌詞にある、なんとも現在のチーム状況とリンクする『ワニとシャンプー』まで、楽天・田中マー君に負けず劣らずのモノノフっぷりを見せてくれている。

「ももクロの曲を聴きながら打席に入るとテンションが上がるんですよ。彼女たち……誰が好きというのではなく、普通の女の子が、本当に一生懸命に頑張っているじゃないですか。あのひた向きな姿を見ると、俺も全力でもっと頑張らなきゃという気持ちになるんです。昨年ももクロは夢の紅白出場を決めました。俺たちも絶対にCS出場を掴みますよ!」

 そんなハコ推し石川キャプテンはももクロのリーダー夏菜子と同じ静岡県出身で誕生日も2日違い。今シーズンは、シーズン中盤に不振に陥り、一時はキャプテン失格の烙印を捺され二軍落ちとなりながらも、そこで腐ることなく後半戦復調し、現在はチームを引っ張る茶畑のプリンスとして存在感を示している。そこにはももクロの精神が影響しているのは間違いない。

 さらにいえば、いつも一番乗りでトレーニングルームに現れるキャプテンが、ももクロのDVDを流している影響もあって、現在チーム内には須田、加賀美などももクロに感銘を受けている選手が増えているとか。その影響力は甚大で現在はモーガンまでが鼻歌まじりで振りを踊っているらしい。

 しかし、この原稿を書いている8月8日も巨人に逆転負けでハチハチハチハチ8連敗。正直、この蜂の巣状態の投手陣で来週からの4週連続6連戦。大きく負け越している巨人戦と相変わらず苦手にしているカープ戦多め、という逆境を無事に乗り越えられる気がしない。

 だが、この戦い如何で3位にも最下位にもなり得るのである。8月のDeNA協奏曲。監督も選手も、ファンとて同じ。泣くのも自分次第、笑うのも自分次第。さぁどうすンのか、決めな。

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