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セ・リーグ制覇への鍵を握る男たち。
阪神、中日、巨人の救世主は誰か? 

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村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2010/09/13 12:50

セ・リーグ制覇への鍵を握る男たち。阪神、中日、巨人の救世主は誰か?<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

どうにもならない原巨人に一筋の光明が?

 最後は現在最も救世主が欲しいであろう3位の巨人。

「最後の勝負は9月だと考えています」

 と原監督が常々言っていた決戦の9月。ここまでの成績は4勝4敗1分けとなんとか5割をキープするも、中日戦の3連敗で自力優勝は消滅し、2.5ゲーム差。特に壊滅した先発投手陣はいつまでたっても復調せず、楽天からトレードで獲得し、一時は「救世主」と期待された朝井も、ここ2戦は連続KO。「エース級」と原監督に期待された東野は二軍落ち。開幕時はエースだった内海も9日の横浜戦で3回2/3、6失点KO。

 伊原コーチも「他に誰かいれば内海はとっくにファームでしょ」と嘆くほど、今の巨人は救世主の降臨を待ち望む状態。

 そんな中、気になるニュースが入ってきた。

 8月28日、この異例ともいえる時期に、ジャイアンツ球場で新外国人選手の入団テストが行われたというのだ。

 しかもその外国人選手のプロフィールが実に気になる。

「プロ経験はなし。玉木重雄コーチが野原で拾ってきた」

「ドミニカ共和国出身の20代前半のイバン・ロドリゲス似の男」

「球団の方針で本名は明かされず関係者にも緘口令」

 すでにペナント争いの試合に出られる期限は過ぎているとはいえ、来季に向けて大いに気になる謎の男。彼は自らを「ノエル」と名乗ったという。

来季に期待の「ノエル」だが、今季は……。

 ノエルとは、フランス語でクリスマスを意味する。クリスマス=イエス・キリスト=救世主。

 漫画だろうか。あまりにもできすぎた話である。

 これが本当に漫画なら、間違いなく200km/hの剛速球か、消える魔球あたりを平気で投げてみせるだろう。

 期待せずにはいられない。

 そんな中、続報が入った。

「フリー打撃で左右両打席に立ち、計54スイングで4本の柵越え。左打席では推定140メートル級の特大弾を右翼席に飛ばした」

 ……野手だった。

 結局、このノエルと名乗る男は育成枠で獲得する方向となるようだ。今すぐに欲しい肝心の投手に救世主が現れる気配は……ない。

 やはり、巨人は打って打って、打ち勝つしかないということなのだろうか。

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