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<糖質制限ダイエットの成功者が語る> ノンフィクション作家・桐山秀樹 「楽しくて自由な“断シャリ”ライフ」 

text by

鎌田幸世

鎌田幸世Sachiyo Kamata

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photograph byAsami Enomoto

posted2013/05/30 06:00

<糖質制限ダイエットの成功者が語る> ノンフィクション作家・桐山秀樹 「楽しくて自由な“断シャリ”ライフ」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

脱線と修正を繰り返して自分の糖質制限スタイルを。

 糖質制限をはじめてかれこれ4年になりますが、全然飽きないですね。多分、自分に合っているんだと思います。最近読んだ本に、なるほどなと思うことが書いてあってね。自分を変えるのは「やらない力」か「やる力」だと。それでいうと、糖質を摂らないというのは「やらない力」、つまりブレーキです。逆に、運動でやせるのは「やる力」、アクセルです。これは人それぞれだけど、アクセルよりもブレーキを踏むほうが僕はラクなんです。糖質さえ抑えれば肉も酒も満腹もOK。そうポジティブに捉えられる人には向いていると思いますね。

 続けていくには、目標を明確にすることが大切です。ちなみに、僕の今の目標はスリムになった体型に合わせたオーダーメイドスーツを作ること。高い買い物だから、気合い入りますよ(笑)。しかもね、おやじダイエット部のメンバーとつくることになっているので、足並みを揃えないといけない。やはり、仲間の存在はいいプレッシャーになりますね。

 続かない人というのは、最初のブレーキを踏み切れないか、ストイックに行き過ぎるかどちらかなんです。糖質制限をはじめて数日はね、脳が「糖質ちょうだい」ってうるさいんですよ。でも、そこで脳にノーと言う勇気が必要 (笑)。脂肪燃焼スイッチに切り替わるまでの辛抱なので、甘やかさないことです。

 かといって、厳しすぎるのもよくない。要はバランスなんですね。正しいことを長く続けていると、たまにグレたくなるのが人ってもんじゃないですか(笑)。だから、時にはあえてグレる。“想定内の脱線”ってやつです。大好物は条件付きで許す。普段頑張って大事な外食や旅行ではハメを外す。そんなふうに脱線と修正を繰り返して、自分なりの糖質制限スタイルをつくっていくんです。

意志力が身につく「断シャリ」ライフは知的な大人にハマる!

 糖質制限のことを僕は「断シャリ」と呼んでいます。シャリ=ごはんを抜くと、「食べたい」という欲と「食べる」という行動を分けられるようになる。意志力が身についていくんですね。それが生活全般にも影響していって、自分のほしいもの、必要なものがはっきり見えてくるようになる。簡単だけど、奥が深いから、知的な大人がハマるわけです。

 5人から始まったおやじダイエット部も今では部員数約200人。たくさんのメタボおやじが生まれ変わりました。今後はセレブ会なんかもやりたいなと思ってます。和服でお茶会やったり、スーツで高級ディナーを楽しんだり。ダイエット=ひもじい、おやじ=つまらないという概念を打ち破って、おいしく、おしゃれに“断シャリ”ライフを楽しんでいきたいですね。

Number Do『太らない生活 2013~健康と軽い体を手に入れよう~』では、
「食生活3大ダイエット徹底研究」と銘打って様々な減量方法を徹底検証!
糖質制限だけではなく食べる順番や時間などにもスポットを当て、
研究者の理論や成功者の体験談、オススメのレシピなどを掲載しています。
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桐山秀樹

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