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青木宣親も最後まで戦えた、
新プレーオフ制度の効果。
~白熱呼んだワイルドカード2枠~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byTakuya Sugiyama
posted2012/10/11 06:00
9月には12試合連続ヒットを記録するなど、チームの勝率5割超えの原動力となった青木。
例年になく、戦いは白熱した。今季のプレーオフ進出争いは両リーグとも最後の最後まで波乱含みで、予断を許さない状況が続くこととなった。特にナ・リーグでは、ブルワーズやフィリーズが驚異的な巻き返しを見せ、上位球団を脅かした。というのも、今季からワイルドカード枠が2チームに増え、その両チームによる「1ゲームプレーオフ」が新設されたことで、より多くのチームに可能性が残されるようになったからに他ならない。
159試合目までプレーオフ進出の可能性を残したブルワーズの追い上げは見事だった。有力候補に挙げられながら開幕からつまずき、優勝争いから早々と脱落。7月末のトレード期限前には、エースのグリンキーをエンゼルスに放出するなど、チームとして来季を見据えたはずだった。