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今春のセンバツは多士済々!?
注目校と選手、見所を総まとめ。 

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氏原英明

氏原英明Hideaki Ujihara

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2010/03/18 10:30

今春のセンバツは多士済々!? 注目校と選手、見所を総まとめ。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

智弁和歌山の高嶋監督は新記録と優勝を狙う!?

 ブロックごとに展望をしてみたが個人的に注目しているのは、中村順司・PL学園元監督と58勝で並ぶ監督通算勝利数で新記録が掛かっている、智弁和歌山の高嶋仁監督である。

 ここ数年、新記録達成は同校の一大テーマとなっているが、当然高嶋監督は記録達成だけで喜ぶ指揮官ではないはずだ。記録達成の今大会でさらに別の何かを果たしてしまうという気がしてならない。1勝を挙げた勢いのままに、大会を制してしまうのではないかとさえ予感させるのだ。走・好・守がそろう端正なマスクのスター候補生・西川遥輝を中心にした破壊力のある打線は、大会随一との呼び声もある。名将はこの記念すべき春をどう戦うつもりなのか。

「新記録のことばかり質問されてうんざりでは?」と話しかけると、「そうなんよ。だから、選手にも言うんよ。『お前らも、監督のことばっかり言われんの嫌やろう、って。だったら、さっさと達成せぇ』と(笑)。ただ、初戦の高岡商の投手は明治神宮大会でも見たけど、キレのある変化球を投げて、小気味がええんよ。なかなか……打てんでしょうね。大会というのは1試合目で、どういう入り方をするかで、2つ3つ勝っていくためのものが見えてくる。点は取れんでしょうけど、いい状態で滑り出してくれれば。それに尽きる」。

 果たして、頂点に立つのはどの学校か。

 開幕試合は天理vs.敦賀気比――。

 2年前にも対戦がある両校による、リターンマッチで幕を開ける。

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