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セビージャに移籍の指宿洋史が示した
“日本人大型FW”の新たな可能性。
text by
中嶋亨Toru Nakajima
photograph byMutsu Kawamori
posted2011/07/27 10:30
日本でサッカー指導者として活動してるジョアン・サルバンスに見出されて17歳にしてスペインへ渡った指宿。サルバンスは、バルセロナの元ジュニアユースの監督であった
指宿や宇佐美の未来が、W杯優勝への夢につながる。
2008年夏、筆者は三ッ沢球技場で行なわれたadidas CUP準決勝を観戦した。U-18柏レイソル対U-18ガンバ大阪戦には、指宿と宇佐美貴史が出場していた。
それから3年後、指宿がスペインの強豪セビージャに、そして宇佐美がドイツの盟主であるバイエルンに入団した。
彼らの存在は日本人選手のさらなる可能性への想いを膨らませる。それは日本人MFがスペイン人MFを上回る活躍をスペインでするようになり、例えばドイツで屈強な日本人FWやセンターバックがレギュラーとして活躍するということだ。
夢のような話かもしれないが、日本がワールドカップ優勝を果たすとしたら、そういう選手を揃えた時ではないだろうか。若く有能な選手の存在はサッカーファンにあらゆる可能性を想像させてくれる。